*。:.゚ボクとアナタとチョコレートと゚.:。 ゚【BL】
「ナツくん、好きだよ」
ポソリ。
俺が耳元でささやけば……ナツくんは頬を赤く染めてコクン。と頷いてくれた。
「ありがとう」
今は俺とナツくんを隔ててしまう邪魔なメガネを外して、手が届かない場所へと置く。
ちゅっ。
「……っん」
微笑んで、一度額に口づけを落とす。
そうして、ゆっくり……ゆっくり。
大きな目にうっすらと涙を浮かべ、潤む瞳を見せるナツくんを俺は奪うんだ……。
ベッドを軋ませ、あれから何度もナツくんを求めた。
そして今、俺の傍らで深い眠りに落ちているナツ。
俺の下で何度も喘いだおかげで涙をうっすらと浮かべ、頬はまだ赤い。
唇は思い切り吸い付きすぎて赤く腫れている。
……ヤバい。
やみつきになりそう。
ナツ、ここまで俺を落としたんだ。
とことんまで付き合ってもらうから覚悟してね。
俺はナツの額に口付けして、一生離さないことを心に誓った。
そんな俺の想いを知っているように、目の前のナツの唇が弧に描いて見える。
それはきっと気のせいじゃないだろう。
「――好きだよ、ナツ」
*END*SIDE:Kouya