ハッピーバレンタイン!!
家の玄関のチャイムが鳴った気がした。
私は玄関のドアを開く。

「はい?七緒ですが・・・」

玄関の前にいたのは大量の女の子。

「どちら様でしょうか?」

私がそう言うと、彼女たちはびっくりして言った。

「ここって七緒 昴先輩のお宅ですよね?あなたは!?」

いや、今こっちがそれ聞いてんだけど?
昴は私より2歳年上の兄。

「昴は私の兄ですが何か?」

少しイラつきそう言い返すと彼女たちは納得したようになり、

「あの・・、これお兄さんに渡してもらえますか?」

そう言って次々とチョコレートを渡してくる。

あーあ、お兄ちゃんモテモテだ・・・。

彼女たちは私にお兄ちゃん宛のチョコレートを渡して帰って行った。
< 11 / 65 >

この作品をシェア

pagetop