ハッピーバレンタイン!!
椎名 百合は私の幼馴染。
百合という名前はいかにも女っぽいが、男である。
彼とは1、2歳の頃から何かと仲良くしていたが、百合は小学校卒業と共に彼の父親の仕事の関係でアメリカに渡ったのだ。
忘れられない私の初恋の人。
未だに電話番号とメールアドレスを消せずにいた。
彼がアメリカに発ってから今年の3月で2年になる。
私がこの電話番号を変えなかったのは、百合からの電話を待っていたのかもしれない。
携帯電話を開き、通話ボタンを押した。
「もしもし、緋奈です。」
おずおずと電話に出ると、すっかり声変わりした男の子の声がしてくる。
『俺のこと・・・椎名 百合のこと覚えてるか?』
百合という名前はいかにも女っぽいが、男である。
彼とは1、2歳の頃から何かと仲良くしていたが、百合は小学校卒業と共に彼の父親の仕事の関係でアメリカに渡ったのだ。
忘れられない私の初恋の人。
未だに電話番号とメールアドレスを消せずにいた。
彼がアメリカに発ってから今年の3月で2年になる。
私がこの電話番号を変えなかったのは、百合からの電話を待っていたのかもしれない。
携帯電話を開き、通話ボタンを押した。
「もしもし、緋奈です。」
おずおずと電話に出ると、すっかり声変わりした男の子の声がしてくる。
『俺のこと・・・椎名 百合のこと覚えてるか?』