ハッピーバレンタイン!!
俺は、ぱかっと目を開いた。

どうやら夢を見ていたようだ。

それもあの女の子の夢を。

俺の幼い頃・・・ちょうど5歳になった頃、母親が家を出て行った。

その直後、近くの公園で泣いているとあの女の子が声をかけてきた。

ずっと泣いている俺に気遣い、背中を撫でてくれた。

そのうち女の子と仲良くなり、名前で呼び合う仲になった。
そして、毎日あの公園で女の子と過ごす時間が宝物だった。


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