ハッピーバレンタイン!!
「響くん、ありがと〜!!」

私はふにゃふにゃの笑顔で響くんに言うと、彼の顔が赤くなった。

「緋奈ちゃん、今調子に乗っただろぉー?」

純が私を茶化した。
その後私は自分の部屋に戻り、部屋着に着替えてベッドに身を預けた。

*****

私は自分の5歳の頃のアルバムを見ていた。

実花と一緒に映っている写真、純やお兄ちゃんと映っている写真などがたくさんある。

でも2ページほど写真がない部分がある。

「ねぇ、お母さん・・ここにあった写真は?」

私はお母さんに尋ねる。

「ああ、この写真はね・・・緋奈が見ると悲しくなっちゃうからお母さんが持ってるわ。」

「へぇー・・・誰との写真?」

「それはね・・・」

*****
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