ハッピーバレンタイン!!
午後の授業も終え、放課後に学校から出た。

私は小さい頃から新体操とクラッシックバレエ、ピアノ、ヴァイオリンをやっており現在も続けているため、部活動に入っていない。

私の頭上には青空が広がり、果てなく続いていた。

空を見上げていた私の肩をポン、と叩いたのは西川くんだった。

「どうしたの、西川くん?」

私は控えめに言った。

「ヒロでいいよ。
俺の下の名前、宏崇だから。」

「ん、ヒロどうしたの?」

「七緒に話したいこと・・あってさ」

少し緊張じみた彼の声は私の心にとどまる。
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