ハッピーバレンタイン!!
再び目を開けた私は、【翠くん】について考える。

ずっと考えているうちに頭が割れるように痛くなる。

「痛っ・・・なにこれ・・うっ!!・・・」

私は3度目の眠りについたのだった。

*****

「・・・っ・・・ひっく・・」

私は公園で泣いている男の子を見つけて声をかけた。

「どうしたの?」

「お母さ・・お母さんがっ・・・っひく・・・」

「お母さんがどうしたの?」

「俺のことっ・・・・嫌いって・・うわーん!!」

彼は泣き叫ぶ。
私は彼の背中をゆっくり撫でて

「お母さんはきっとすぐにもどってくるよ!!大丈夫だよ!!」

と慰めた。
その男の子は泣き止んでくれた。

「本当かな?」

「大丈夫!!
なんたって緋奈がついてるでしょ?」

「緋奈っていうの?」

「うん!!私は七緒 緋奈だよ!!」

「そうなんだ!!
僕は中津 翠!!よろしくね」

*****

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