本命チョコを、


「春花っ!」


呼んで欲しかった、その声の持ち主がすぐ目の前にいる。


たっちゃん。



「たっちゃんっ!」


たっちゃんは、クスって笑った。


「未だに、春花だけだぞ!たっちゃんって呼ぶの!」


「いーじゃん!たっちゃんっ!」


私は、あまりの嬉しさで。


たっちゃんに抱きついてた。


その間に、バスが行っちゃって。


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