フルスイング【危険】
「今回ばかりはフォロー大変だったぞ、よりによって教●委員会の偉いさんの娘になぁ」


「すみません」


「反省はあるようだな、まぁ無意識ならしゃーない」


沢井先生は私の一番の理解者だった。
先生のフォローのおかげで犯罪者にならずに済んだという場面は数えきれない。
先生がその場にいるときなんかは、クロスカウンター的なげんこつで私がのされてしまうのだけど。

それでも、感謝していた。

少年院行きになるくらいなら、頭にいくらたんこぶが出来ようと安いものだ。
そんな沢井先生は生徒も含め私が学校で話せる唯一の人だった。
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