フルスイング【危険】
生徒指導室は職員室の隣にある。
悪いことをした生徒はここで教師監視のもと、反省文等を書かされたりする。
私も呼び出しの時は先生と職員室で少し話した後、毎回この部屋に連行されてきた。
当たり前だがこの部屋にソファーなどない。
先生は私にパイプ椅子を組み立てさせると、すぐにどかっと座って一枚の紙をひらひらさせてみせた。
「まぁお前は反省文書けば許してもらえることになったから、はい」
やけに行数の多い紙を渡される。
「うう…またですか…」
「これくらいで済むんだから文句言うなよ、つかむしろ感謝しろっての」
主にワタシにと言いながら先生は煙草に火をつけていた。
相変わらず自由だ。
「禁煙ですよ、先生」
「知るかバカ!ったくあのハゲ会長が!何があなたのような教師がいるからーだ、知ったような事言いやがって」
「口悪いですよ、先生」
「いいんだよ、あんな奴。子供より自分の立場ばっかさー」
こんな風に毎回先生の愚痴を聞かされながら、反省文を書くのが日常となっていた。
こんなの普通の女子高生にしたら苦痛で仕方ないだろうけど。
私にとってはこの生徒指導室が教室で、こうして先生といる時間が授業だった。
悪いことをした生徒はここで教師監視のもと、反省文等を書かされたりする。
私も呼び出しの時は先生と職員室で少し話した後、毎回この部屋に連行されてきた。
当たり前だがこの部屋にソファーなどない。
先生は私にパイプ椅子を組み立てさせると、すぐにどかっと座って一枚の紙をひらひらさせてみせた。
「まぁお前は反省文書けば許してもらえることになったから、はい」
やけに行数の多い紙を渡される。
「うう…またですか…」
「これくらいで済むんだから文句言うなよ、つかむしろ感謝しろっての」
主にワタシにと言いながら先生は煙草に火をつけていた。
相変わらず自由だ。
「禁煙ですよ、先生」
「知るかバカ!ったくあのハゲ会長が!何があなたのような教師がいるからーだ、知ったような事言いやがって」
「口悪いですよ、先生」
「いいんだよ、あんな奴。子供より自分の立場ばっかさー」
こんな風に毎回先生の愚痴を聞かされながら、反省文を書くのが日常となっていた。
こんなの普通の女子高生にしたら苦痛で仕方ないだろうけど。
私にとってはこの生徒指導室が教室で、こうして先生といる時間が授業だった。