moment



私と零士は幼馴染みだった。零士と私の家が隣同士で私は生まれたときから零士と一緒だった。



零士は10も離れている私をもちろん恋愛対象として見てくれるはずもなく、私は零士の事を一方的に好きだった。


零士には最愛の恋人がいた。名前は幸さん。なのに幸さんは零士を守るためにこの世から居なくなった。



零士はなにもかもどうでもよくなって見かねた零士の両親が無理矢理、昔から零士のことが好きだったあたしを無理に婚約させた。



もちろんまだわたしは零士のことが好きだったからまだ幼かったけど幸せだった。



でも、零士がやっと幸さんとの事を乗り越えた矢先に、今度は零士に末期のがんが見つかった。





零士の病状は日に日に悪くなる一方だった。







そして、零士は誰にも看取られず静かに最後を終えた。




私は悲しくて泣いた。なき続けてたら零士のお母さんが零士が書いた私宛の手紙を貰った。





< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop