moment



私の存在はない。



世間にも知られていない私の存在。



何故かは知らないけどあたしは''いらない''存在らしい。



まぁ、直接的には言われていないけど大体は予想がつく。



きっと理由はこの容姿。



私は誰にも似なかった。



父にも母にも祖父にも祖母にも。




突然変異というものらしい。



私の家族はみんな日本人なのに、私だけどこからみても外国人だ。


大きな緑がかかった青い目に白い肌に生まれつき色素の薄い不思議な髪色。



赤くはなのつぼみのような唇に小さい顔、私は一人異質に産まれた。



でも、私の本当のお母さんがいたときは今ほど辛い思いをしてはいなかった。


すべては''あの日''に変わった。

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