CHERISH-チェリッシュ-
龍司と共有している時間。


幼いあたしの心の中に
広がる温かい想い。


じわ~って広がって、
染み込むようなそんな想い。


ね。


龍司、覚えてる??


幼稚園のとき。


あたしをお嫁さんにするって真っ赤になりながら、
龍司が好きだったカブトムシを渡したのを。


あの時、カブトムシにびっくりして何も言えなかったけど、
答えは決まっていたんだよ。


‘はい’って。


今でも、答えは決まっているんだよ。


< 4 / 49 >

この作品をシェア

pagetop