CHERISH-チェリッシュ-
「龍司、できた。」


「ん、……………。
正解。」


ふわっ―そんな形容が似合う。

龍司の手が私の頭を撫でた。


「りゅう…じ、」


「よくできたな」


心がはねてるのがわかる。


優しい龍司…。


あたしが俯いて顔を真っ赤に、してると龍司の手が離れた。


「あ、……なんか、久しぶりだな。由羽とちゃんと話すの」


「え、うん…。そうだね。」


だから、うれしい。


話せたし、撫でてくれた。


「…、ねえ由羽…」


静かな龍司の声は、どこか切ない。


「…僕たち、付き合おっか。」

それは、突然のこと。


あたしはマヌケな声を出した。

「つ、つっ、付…き合うって?」


「だから、僕が彼氏で由羽が彼女。」


「それは、告白?」


「うん。告白。」


そう言う龍司の顔は赤くなっていた。


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