世界を濡らす、やまない雨
角谷は私をベッドに寝かせると、部屋の電気を消した。
「何かあったら、起こして。俺はここで寝るから」
角谷はそう言うと、ソファーに寝そべって布団をかける。
角谷がソファーに寝そべると、急に部屋の中が静かになった。
目を閉じるとまだ、外から雨の降る音が聞こえた。
ザザザ、っといつまでも耳に残る雨の音。
きっと、やまない────……
私は目を閉じたまま、少しも寝付けなかった。
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