長い夜の甘い罠【完】
四、ボディーガード
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週末のデートを終えた次の日の月曜日。仕事を終え帰宅しハイツの玄関のドアを開け、中へと入る。
ヒールを脱ぎリビングへと入った矢先、衝撃的な光景に足を止めた。
「…え」
リビングには見知らぬ男が二人、土足で立っていた。
あまりに衝撃的過ぎて、恐怖心から足が鋤くんで動かない。
逃げなきゃいけないのに…怖くて足がカクカクと小刻みに震える。
まるでそれは、紛れもない家族を失った時の光景そのものだった。