長い夜の甘い罠【完】
【今からそっちに行っても良いか?】
「勿論。夕方までしかダメだけれど、それでも良い?」
【あぁ、いいよ。それじゃあ、また後でな】
「分かった」
通話を終えると、ソファーから立ち上がりスウェットを着たまま外の景色を眺める。
賢二とはかれこれ三年続いてるけれど、セフレ以上のものは求めて来ないし付き合いやすい。
都合が良いだけって言われれば否定はしないし、全くその通りだと思う。
けれどそれは、私だけじゃなくて賢二にだって言える事だと思うしお互い様ね。