長い夜の甘い罠【完】


ただ気分が乗らないだけなら良いんだけれど、普段こんな事ないだけに気になるわ。


「美咲、好きな奴出来た?」

「いいえ?どうして?」

「拒むの珍しいからさ」

「好きな人なんて居ないわ。私はいつもと変わらない」

「そうか」


賢二は私の身を抱き締めながら背中を擦る。こうされるの凄く好き。

とっても安心するから。

昔、お母さんにしてもらっていたのを思い出させてくれるし、心地良い。


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