星屑チョコレート【短】
バカじゃないの、と思うのに。
ほんの一瞬だけ、ほんの少しだけ、頬が緩んでしまった。
「浅木さん、清掃業者の人にも必ず『お疲れ様です』って声掛けるんだよ。取引先の女性社員がストッキング伝線して困ったら自分が持ってる予備のやつあげてたし、給湯室のシンクもいつも綺麗にしてくれてるし」
どこでそれを見ていたのだろうと疑問に思いながらも、こうして知っていてくれた事を嬉しく感じる自分(アタシ)がいる。
「そういう気遣いが出来る人って、すごく優しい人だと思わない?」
橋本君の言葉に、後輩達が共感するとは思えなかったけど…
気分を害した事を忘れられたくらい、彼の言葉は温かかった。
ほんの一瞬だけ、ほんの少しだけ、頬が緩んでしまった。
「浅木さん、清掃業者の人にも必ず『お疲れ様です』って声掛けるんだよ。取引先の女性社員がストッキング伝線して困ったら自分が持ってる予備のやつあげてたし、給湯室のシンクもいつも綺麗にしてくれてるし」
どこでそれを見ていたのだろうと疑問に思いながらも、こうして知っていてくれた事を嬉しく感じる自分(アタシ)がいる。
「そういう気遣いが出来る人って、すごく優しい人だと思わない?」
橋本君の言葉に、後輩達が共感するとは思えなかったけど…
気分を害した事を忘れられたくらい、彼の言葉は温かかった。