星屑チョコレート【短】
バレンタインだからと言って、うちの会社は男性社員にチョコを渡す習慣は無い。
とは言え、用意している女性社員はそれなりにいるもので、それを知っている男性達は朝からソワソワとしている。
「繭さん、いい天気ですねぇ」
ヘラリと笑うこの男も、間違いなくその中の一人。
無視を決め込むあたしは、バレンタインなんかに踊らされたりはしない女。
「繭さん、たまには甘い物とか食べたくなりませんか?」
「全く」
「チョコなんて、きっと疲れも取れるし美味しいですよ〜」
「あたしの疲れは、あなたのこの絡みがなくなれば取れるから」
ここまで来れば、もう冷ややかな視線を向ける気力も無い。
とは言え、用意している女性社員はそれなりにいるもので、それを知っている男性達は朝からソワソワとしている。
「繭さん、いい天気ですねぇ」
ヘラリと笑うこの男も、間違いなくその中の一人。
無視を決め込むあたしは、バレンタインなんかに踊らされたりはしない女。
「繭さん、たまには甘い物とか食べたくなりませんか?」
「全く」
「チョコなんて、きっと疲れも取れるし美味しいですよ〜」
「あたしの疲れは、あなたのこの絡みがなくなれば取れるから」
ここまで来れば、もう冷ややかな視線を向ける気力も無い。