星屑チョコレート【短】
「因みに、金平糖にチョコレートを掛けたんです」


耳にしただけでも甘過ぎるそれは、甘い物が嫌いなあたしにとってはゾッとする程の物。


「あなた、本当にあたしの事が好きなの?」


「はい!それはもう、入社した時からずっと!」


「だったら、こんな事したら嫌われるとか思わないの?」


冷ややかな視線を向けるあたしに、橋本君は首を傾げた。


「どうなんでしょうねぇ」


何とも惚(トボ)けた返事に、ガクリと肩を落とす。


「でも、繭さんって口では冷たい事言ってても優しいから、嫌われるっていう心配はあんまりなかったかな。そもそも本当に俺の事が嫌なら、普段から関わらないでしょ?」


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