星屑チョコレート【短】
「そもそも、あたしがあなたの為にチョコを用意する訳がないでしょ」
我ながら冷たい性格だとは思うけど、ちっともめげない橋本君にはこれくらい言う必要がある気がする。
「冷たいなぁ〜……」
「今更、何言ってるの?そんな事ずっと前からわかってるでしょ」
半ば呆れながら言い放ってパウダールームに逃げ込み、用も無いのに鏡に向かった。
チョコの匂いを嗅ぐだけで吐き気がするというのは少しばかり大袈裟だけど、甘い物もバレンタインも嫌いなのは事実。
そこに深い理由は無いけど、どうしたって嫌いな物は嫌いなのだ。
何度かため息をついた後、きっちり5分経ってからパウダールームを出た――…。
我ながら冷たい性格だとは思うけど、ちっともめげない橋本君にはこれくらい言う必要がある気がする。
「冷たいなぁ〜……」
「今更、何言ってるの?そんな事ずっと前からわかってるでしょ」
半ば呆れながら言い放ってパウダールームに逃げ込み、用も無いのに鏡に向かった。
チョコの匂いを嗅ぐだけで吐き気がするというのは少しばかり大袈裟だけど、甘い物もバレンタインも嫌いなのは事実。
そこに深い理由は無いけど、どうしたって嫌いな物は嫌いなのだ。
何度かため息をついた後、きっちり5分経ってからパウダールームを出た――…。