【BL】未来からの想い
僕は驚いて、少し体を離した彼を見つめた。
「修平?」
「うん。」
「修平って僕と付き合ってる、あの修平?」
「そうだよ。」
あっさり肯定されても困る。
だって修平は僕と同い年の高校生で、なのに目の前にいるのは、どう考えても二十代の成人男性で。
こいつが修平なわけない。
「何の冗談ですか?」
「冗談じゃないよ。ただ、君の知ってる修平じゃあないけど。だけど俺は間違いなく修平だよ。」
「……全然意味分かんないんですけど。」
「信じられないかもしれないけど、俺は未来から来た。」
突拍子もない言葉に、一瞬頭がフリーズした。
今、未来とか言わなかった?
「は、あははは、それこそ冗談でしょう?」
「本当だ。そう遠くない未来、人間は開発するんだ。過去へいける装置を。」
そんな馬鹿な…。
「まだ初期段階だけど。俺は一人目の被験者なんだ。」