隣のぼーいふれんどサマ。


ふと思い立ち、ケータイから俊哉のケータイにかけてみる。


昨日は繋がらなかったけど・・・。


数回の呼び出し音の後、よく聞く「只今、留守に~」という声が聞こえ、あたしは発信をやめた。


視線をケータイにおとすと、表示している時刻は7:13。


・・・遅刻だ。


慌てて走り出す。


あと20分で学校につくはずがないっつーの!!


走り出したあたしの、脳内の65%を占めていたのは、俊哉のことだった。


謎の女のことなんて、正直どうでもよかった。


俊哉に女の問題はつきものだ。


しかし、残りの35%を占めていたのは、その女のことだったから、完全にどうでもよかった訳じゃない。


ただ、何かあたしに落ち度があるような気がして、怖かった。


だから忘れようとしただけだった。


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