隣のぼーいふれんどサマ。


家の外に取り残されたあたしと雅は、何も出来ずただ立ち尽くしていた。


あの人、あたしのことを“和紗さん”って呼んだ。


雅のことは“あなた”って呼んだのに。


ってことは、やっぱりあの人はあたしのことを知ってるんだ・・・。


あの日のことって何?


あたしが無理矢理何をしたって言うの?


あの人・・・エリカさんって誰?


覚えていない。


思い出せない。


何か、大切なことを忘れているのは、きっと自分。

< 126 / 205 >

この作品をシェア

pagetop