隣のぼーいふれんどサマ。
家の外に取り残されたあたしと雅は、何も出来ずただ立ち尽くしていた。
あの人、あたしのことを“和紗さん”って呼んだ。
雅のことは“あなた”って呼んだのに。
ってことは、やっぱりあの人はあたしのことを知ってるんだ・・・。
あの日のことって何?
あたしが無理矢理何をしたって言うの?
あの人・・・エリカさんって誰?
覚えていない。
思い出せない。
何か、大切なことを忘れているのは、きっと自分。