隣のぼーいふれんどサマ。


深呼吸で気持ちを整えて、下に降り、朝食を作り食べ終わる頃にあることをする。


あの日、俊哉と最後に会った日からずっと続けていること。


おはようのメールと、電話。


呼び出しのコールが5回鳴って、「只今留守にして~」という音声のあとに一言だけ。


「おはよう、俊哉。メールと電話待ってます。」


あの日から、欠かさずしている。


ウザったいのは分かってる。


でもやめられない。


信じているから。


俊哉がまた笑ってくれるのを。




ちょうどその時リビングの窓から、俊哉の家から出てくるエリカさんが見えた。


エリカさん。


どうしてそこまで頑なに、あたしを拒むの?


未だに解けない謎。


でも、絶対に何があっても、俊哉と一緒にいるって決めたから。


あれから月日が経つにつれ、あたしの想いは強さを増した。


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