隣のぼーいふれんどサマ。
学校のお昼休み、あたしは雅と屋上で昼食をとっていた。
ポケットのケータイが鳴る。
見ると、ある人からのメールだった。
その差出人を見て、手から箸が転げ落ちる。
「ど、どうしたの和紗!?ついに遠野くんからメールが」
「せ・・・な・・・。」
「え?」
「嘘・・・。聖奈だよ。聖奈からメールが来たの!!」
あたしがあまりにも大きな声を出したので、雅は口を開けてポカーンとしている。
聖奈とのメールはあまり頻繁にできなかったけれど、それでも月1回は送ってくれるメールが嬉しかった。
その聖奈に今の状況を送ったのは、昨日のことだった。
メールの文面には一言。
“すぐ帰る。俊くんなんてもう知らない。カズちゃん大好き。”