隣のぼーいふれんどサマ。
「えっ。」
思いがけない期待の言葉、俊哉からの命令に胸が膨らむ。
「仕方ないな。今日だけ特別ね。一緒に寝てあげる。」
思いとは裏腹に冷たく言い放つ。
でもその本心はバレバレで、俊哉はあたしの頭をクシャっと撫でた。
「・・・本当はそう言ってもらえるの待ってたんだろ?顔に書いてある。」
━━━━っ///
「ち、違っ」
「まぁいいから、ほら早く来いよ。」
俊哉はあたしのおでこにひとつデコピンをして、二階へ上がっていった。
・・・ばーか。
自分の顔が赤いことに自分でも気づく。
ちょっとずるいよ。
昔から俊哉は何故か、あたしの気持ちがわかるっていう不思議な力を持ってる。
そんな俊哉が大好きだったんだけど。
あたしは浮き足立って、就寝支度をし、急速に二階へ上がった。