隣のぼーいふれんどサマ。
いつも通り学校へ行って、いつも通り帰って来た。
「ただいまー。」
「おかえり。」
あたしをキスと一緒に迎えてくれるのは、俊哉。
今日は学校をサボって、家で一日くつろいでいたはずだ。
「ま、とりあえずコーヒー淹れて、甘いモノ出せ。そしたら座っていいから。」
あたしはパシリですか・・・。
「はいはい。」
コーヒーを入れてるとき、不安でドキドキしてる自分に気づいた。
怖い。
でも知りたい。初めからやり直したい。
・・・今日、本当に教えてもらえるのかな。
心のどこかで、やっぱり教えてもらいたくない、って思っている自分がいる。
それじゃダメだよね。
強くなるって決めたから。
何を聞いても、何を知ってもあたしはあたし。
震えてた手を握り締める。
大丈夫。
あたしにはこの言葉がある。
淹れたてのコーヒーと冷蔵庫にあったプリンを持って、リビングへ。
「・・・はい。コーヒーと今日はプリンね。」