隣のぼーいふれんどサマ。
「ん。どーも。」
黙ってコーヒーを飲んで、プリンを食べる。
・・・何か言ってよ。
「じゃ、とりあえず約束。」
「え?」
「今から言うこと、全部信じろ。でも大丈夫。カズは俺の彼女だ。」
・・・バーカ。
「はいはい。わかってますよー。」
「それともう一つ。2ヶ月後、ちゃんと責任はとってもらうから。」
「・・・責任?何それ。」
「よし。じゃあ、ちゃんと聞けよ。」
いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ!
責任って何それ!!っていうか2ヶ月後って・・・
「和紗。」
突然いつもと違う呼び方で呼ばれて、驚く。
顔をあげると、テーブルの上に一枚の写真。
それは、いつだか見たアルバムの家族写真。
少女・・・まだ幼いあたしと、パパとママ。それにあの男。
あたしの家族写真に写るくらいだから、あたしと相当親密な関係にあるはず・・・
「この人は、俺にとっても、カズにとっても、恵梨香さんにとっても、大切な人。・・・名前は渡瀬 智也(ワタセ トモヤ)。ともにぃだ。」