隣のぼーいふれんどサマ。
「・・・ごめん、八つ当たりして。」
嘆息とごめん、どちらが本当の気持ちなのだろう。
「俊哉・・・。」
「俺が話せることはこれだけ。」
あたしは涙が止まらなかった。
「もう泣くなよ。な?カズの泣き顔、すげぇブサイクだぞ?」
冗談めかしてあたしを笑わせてくれるのに、あたしは笑えない。
「カズ・・・。」
「ごめんっ・・・でもあたし・・・俊哉に何もできない・・・。いくら事実を知っても、何もできない・・・。」
こんなことなら知らない方が良かった・・・?
俊哉を無駄に悲しませているだけのような気がする。
その前に、あたしもあの事故で、死んでしまえば良かったのかもしれない。
「もういいから。俺はカズだけでも生き残ってくれて、本当に嬉しかったんだから。」
もう癖のようにあたしの頭をポンポンする手が、いつもより優しくないことに、俊哉は気づいてるのかな?
あたしは俊哉と生きていく価値があるのだろうか。
「ほら、泣くな。今日は晩飯どこかに食べに行こうぜ。今日誕生日だし。」
そうだ、今日はあたしの誕生日なんだった。
でも正直そんなのどうでもいい。