隣のぼーいふれんどサマ。




寒い・・・。


手探りで俊哉の温かい真っ白な背中に腕を回す。


一瞬目を開けると、視界が暗かった。


そういえばあたしは、もうすっかり大丈夫になったんだな。


ちょっと前まで、電気をつけてないと寝れなかったのに。


これも俊哉のおかげだよね。


・・・寝てるよね。


俊哉が寝ていることを確認して、腕の力を強め、耳元で囁く。


「俊哉、大好きだよ。」


普段は恥ずかしくて言えないけれど、あたしは本当に俊哉に惚れてる。


伝えられないまま離れてしまったこと、ずっと後悔してたから、俊哉が帰ってきてくれて、嬉しかったんだよ。


今度はちゃんと伝えるから・・・


「ずっと、一緒にいようね、俊哉。」


あたしは、俊哉と一緒に生きていくよ。

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