隣のぼーいふれんどサマ。


たくさん笑って、皆が帰った後、二人きりになった。


「楽しかったね。」


「あぁ。でもここまで盛大に祝う必要性ゼロだろ。」


「わかってないなー。皆俊哉のこと大好きだから、祝いたかったんだよ?」


「そうだな、特にカズは俺のこと愛してるからな。」


ソファに座って、いつも通りコーヒーと甘いものを食べる。


幸せな時間が、このままずっと続けばいいのに、って思う。


何となく左側に座る俊哉に寄り添ってみた。


「何?今日は甘えモードなんだな。」


否定できない。


だって、今日は俊哉に甘えていたかったから。


「・・・カズ、大丈夫だよ。何か心配ごとがあるんだろうけど、大丈夫。」


優しい声。


あたしの頭をポンポンする優しい手。


「ずっと・・・一緒にいれるんだよね?もうどこにもいかないんだよね?」


言うつもりのなかった言葉が、口から出てしまった。


「・・・そろそろ、カズからの誕生日プレゼントでも貰おうかな。」


あたしの質問を無視するように、俊哉はソファの下に置いてあったバッグを漁る。

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