隣のぼーいふれんどサマ。
俊哉が来て。
ジリリ・・・
頭の上に置いた目覚まし時計が大きな音を立てて、朝を告げる。
「・・・んーっ。」
もう朝なんだ。
目をつむったまま、手を伸ばしてライトを消そうとした。
スイッチを入れると視界が明るく変化する。
要するに、ライトが今、点いたのだ。
それはつまり、さっきまでライトが点いていなかったことを指している。
驚いて目を開けて、眩しくて目を細めてから気がつく。
━━━━あたし、昨日電気消して寝られたんだ・・・。
両親が亡くなってから、おそらく初めてのことだろう。
・・・ってことはやっぱり昨日のことは夢じゃないんだよね?