隣のぼーいふれんどサマ。
「げ。朝は白米だろ。何でパンなんだよ。」
ダイニングテーブルに広げた朝食を一瞥し、俊哉はあたしに向かって憎まれ口をたたいた。
「うるさい。嫌なら食べなくてもいいから。」
「食べるに決まってんだろ。誰が食べないなんて言ったんだよ、バカ。」
あたしの向かいの席に腰を下ろす。
さっきまでの可愛い俊哉とは別人だなー。
「「いただきます。」」
朝食は食パンとスクランブルエッグ、レタスのサラダ、ミネストローネにコーヒーといった洋風なものだったが、俊哉はどうやら日本食がいいらしい。
明日は白米に油揚げと豆腐の味噌汁、焼き魚にほうれん草のおひたしってとこかな・・・。
そこまで考えて自分にツッコミを入れる。
何考えてるのよ、和紗!明日の朝ご飯は別々に食べるじゃん。今日は家に泊まらないのに!
・・・本当にバカだ、あたしは・・・。