隣のぼーいふれんどサマ。


それから大体30分はこのままだった。


やっと手を離してくれたかと思うと、「今日学校サボる。朝飯要らない。」とかぼそっと言って、また寝てしまった。


あたしは一人で一階へ降り、朝食を作り、学校へ行った。






学校の教室の自分の席について、一息つくと何故か寂しかった。


いつも・・・と言っても俊哉が帰ってきてまだ四日目なんだけど、隣に俊哉がいない。


移動教室のときも、昼休みも、下校してからだってずっと一緒だった俊哉がいない。


そのことはあまりにも大きすぎて、寂しかった。


俊哉の笑顔が、俊哉の俺様発言がない。


昨日から何なんだよ、もう・・・。


お気に入りの小説を読みながら考えてしまう。


俊哉は今頃何してるのかな?って。


まだ寝てるかな?


もう起きて、ケータイいじってるのかな?


いろいろ考えた末、自分にツッコミを入れる。




・・・あたし、完璧に俊哉のこと好きになってるじゃん。




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