隣のぼーいふれんどサマ。


それからどうやって次の日の朝を迎えたのか覚えていない。


いつも通り、5時30分にかけた目覚まし時計が朝を告げる。


昨日のアレは夢・・・?


そう思ったけれど、電気をつけたまま眠った自分に気づき、夢じゃないと思う。


一応、発信履歴を確認してみると、21:06に俊哉へ電話をかけている事実がしっかり残っていた。


耳に残っているあの甘い声・・・“セーナ”なる女の子の声。


あの後を考えると、頭痛がする。


まぁ、高校生だし、俊哉も彼女くらいいるよね・・・?


・・・違う。俊哉は言った。


「お前は俺の彼女だ。」って。


「・・・普通、彼女は一人でしょ・・・バカ。」


思いが声に出ちゃうよ。

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