隣のぼーいふれんどサマ。


「や・・・ぃや・・・やめて・・・」


動悸が激しくなり、頭痛も増していくばかり。


駄目だ。


これ以上、コレを見てはいけない。


嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ・・・。


思いとは裏腹に残像は進んでいく。





少女の顔はいつも見る夢よりも、少し大人びた顔つきになっている。


しかも着ているのは制服だ。


これはあの少女の何年か後なの・・・?





その少女の奥にもう一人いる。男だ。


同じく顔に、そして全身に火傷や切り傷をいくつも負っている。


この男は・・・誰・・・?


そのうち、その少女だけが2人の男性に抱きかかえられ、割られたガラスの外に出る。


奥の男はまだガラスの向こうにぐったりとうなだれている。


少女が男へ手を伸ばす。


しかし、その手は全く届かない。


そして・・・男の口元に一瞬の微笑み・・・。


両目から涙が溢れている少女が何かを叫ぶ。


次の瞬間、視界はオレンジに包まれる・・・。





「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



そしてあたしはベッドの上で意識を失った。

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