隣のぼーいふれんどサマ。
「カズ。」
夜ご飯を食べ終えて、お風呂を沸かした後、リビングで俊哉があたしを呼んだ。
あたしはソファの俊哉の隣に座って、コーヒーを飲み始める。
俊哉はあたしの隣でコーヒーを飲みながら、ロールケーキを食べている。
「・・・何?」
「セーナのことだけどな、本当は」
「いいから。あたしには関係ないことだもん。どうせ、ずっと前から付き合ってたとか、あたしなんかより好きだとか、そういう話でしょ?いいから、そういうの。」
何かを否定しようとしたり、焦ると早口になる癖が出た。
きっと俊哉にはバレてるだろうけど。
「ちげぇよ。カズ、あいつは」
「聞きたくないって言ってるでしょ!!・・・もういいんだってば。」
もうどうでもいい。
あたしと俊哉はただの幼なじみ。
昔からずっとそうだった。
それは5年の月日が経ったとしても変わらないから。
・・・だから、今もそう。
あたしと俊哉はただの幼なじみなの。