隣のぼーいふれんどサマ。



「・・・ごめんね。」


思わず謝ってしまった。


いつでもこんなに素直になれたらいいのにね。


そろそろ寝ないと。


タオルをテーブルに置いて、キッチンへ向かうと、何か聞こえた。


「・・・と・・ぉ・・ぃ・・・」


足を止めて俊哉を見ると、俊哉が何かを苦しそうに訴えた。


「どうしたの、俊哉?」


俊哉のところへ駆け寄って、膝をつき、問いかける。


「・・・ぉ・・・ぃ・・・」


俊哉は唸るだけだ。


「どうしたの。はっきり言って?」


タオルで汗を拭いてあげる。


その手を俊哉ががっしりと掴んだ。


そして一言。


「とも・・・にぃ・・・。」



< 49 / 205 >

この作品をシェア

pagetop