隣のぼーいふれんどサマ。
━━━━とも・・・にぃ・・・・?
「だ・・・誰?ねぇ、俊哉。誰なの、その人?」
俊哉は答えない。
“ともにぃ”
知らない。
そんな人、あたしは知らない・・・。
「あっ・・・。」
そのとき、またいつもの変な頭痛が始まった。
だから何なのよ、この頭痛・・・っ。
もうあんな残像は見たくない。
何で、あんなどうでもいい残像を見なくちゃいけないの?
激しい痛みが襲ったが、目を閉じたらきっとまた、見てしまうと思い、精一杯の力を込めて痛みをこらえる。
「しゅん・・・や・・・。誰、なの?ともにぃ・・・って・・・。」
俊哉はまだ身悶えている。苦しそうだ。
「答えてよぉっ!!」
必死に叫ぶと、俊哉の弱い声が耳に届いた。
「・・・ごめ・・・。でも、忘れて・・・・な・・・い・・・。」
忘れて・・・・ない?
何を・・・?