隣のぼーいふれんどサマ。



「・・・きろ。・・・ズ。」


誰かの声がする。


嫌だよ。眠たいよ。


「・・・お・・・って。・・・ズ・・・。」


きっと俊哉だ。


でもあんたのせいで眠れなかったのよ。


どうせ日曜日なんだし、寝させてよ。


心の中で呟く。


そのときに気づく。


・・・何か、やけに重力が重い。


もしかして・・・。


目を開けると、むっつりした顔の俊哉があたしの上に乗っていた。


やっぱり・・・っ!!


「な、何乗ってんの?避けてよ!何?朝から襲おうっていうの?!」


寝起きのテンションで、思わず変なことを口走る。


「・・・黙れ。お前が起きねぇから悪いんだろ、このむっつりスケベ!!」


「なっ・・・。」


どう考えても、むっつりスケベはあんたでしょうが!!

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