隣のぼーいふれんどサマ。


膝をついて、ひとつひとつの物を片付けていく。


片付けながら思ったことがあった。


・・・なんか、この部屋おかしい。


埃にまみれている物が不思議な物ばかりだ。


教科書みたいな物とか、大量のノート、辞書や参考書なんかがある。


どうして?


だって、あたしはこの部屋を一度も使ったことはない。


小さい頃からずっとこの部屋は、物置として使用されていたはずだ。


この教科書類は全部、ママかパパの物?


もしくはその他の誰か━━━━


クローゼットの引き戸を開けると、上から何かが降ってきてあたしに当たる。


「痛っ・・・。」


「おぃ、大丈夫かよ。ったく、あぶねぇな。怪我してないか?」


俊哉が差し伸べてくれた手を握る。


「んー・・・。大丈夫だと思う・・・って、これアルバム?」


あたしに容赦なく降りかかった物は、アルバムだった。



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