隣のぼーいふれんどサマ。


寝ないで考え事をしていると、俊哉の機嫌が悪くなってきた。


「おい。・・・寝ろ。」


「んー・・・。」


軽くあしらって、また考える。


そういえば、さっきの手も温かかった。


俊哉の手に近い温度だったかも。


それに、あたしのことを“カズ”って呼ぶ男子は他にいないし。


うーん・・・。やっぱり俊哉なのかな?


「・・・ぃ。」


あぁ・・・。考えれば考えるほど、頭痛くなってきた。


寝よ。


「おぃ!!いい加減に寝ろって言ってるだろ、バカカズ!!」


「ちょっ・・・あたし、いまぁ、ねよぅと・・・・・!!」


急に怒鳴った俊哉に反抗すると、それはすぐにできなくなった。

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