隣のぼーいふれんどサマ。


理由は簡単だ。


俊哉があたしにキスしたから。


「んっ・・・。」


ば、バカはそっちじゃん!!風邪伝染ったらどうすんのよっ・・・。


「俊哉っ、バカぁっ。」


「うるせぇ。寝てろって言ってんのに、寝ねぇカズが悪いんだよ。しかも・・・何かすげぇ弱ってるから、なんつーか・・・たまんないっつーか・・・襲いたいっつーか・・・」


後半はもごもご言って、聞き取れなかった。


「も、寝るぅっ・・・おゃすみ・・・。」


「ん。おやすみ。」


起きた時には少しでも、熱が下がってるといいな。


隣にいてくれる俊哉の呼吸と、包み込まれた手からの温度を感じながら、ゆっくりと眠りについた。
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