隣のぼーいふれんどサマ。






夢。


また、夢を見てる。


しかもさっきと全く同じ夢。


・・・違う?


隣にいない。


誰もいない。


カレンダーは6月。だけど、さっきの夢より3年先だ。


「ま・・・ま・・・・。」


ママ?


「ぱ、ぱ・・・・。」


パパ?


いない。


あたしは一人だ。


辛そうなあたしが寝てる。


隣にいるはずの“彼”に手をのばす。


誰か、この手を握ってよ。


誰か、あたしの隣で微笑んでよ。


誰か・・・。


あたしは泣きながら必死に、手をのばす。


その手は空中を切り、空振るばかりだ。


「・・・っ、・・・ゃっ!!」


あたしはまた、“彼”の名前を呼ぶ。


返事はない。


さっきまでいた“彼”までも、いないの?


あたしは一人だ。


昔も、今も・・・。
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