隣のぼーいふれんどサマ。

覚えていない記憶。




光が眩しい。


もう、朝なのかな。


体を起こすと、微かに頭痛がする。


そういえば風邪ひいてたんだっけ。


昨日よりはだいぶ、楽になっている気がする。


昨日の記憶がない。


昨日は、使ってない部屋を片付けて、アルバムを見つけて、熱があって、寝て・・・?


その後ずっと寝てた・・・わけじゃないよね。


あ、俊哉・・・。


俊哉は隣であたしと一緒に寝ていた。


小さく声をかける。


「俊哉・・・。」


「んーっ・・・。あ、おはよ。」


眠たそうな目をこすり、小さく笑った。


「おはよ。熱、結構下がったよ。」


「本当か?」


俊哉は当たり前のように、額をくっつけてきた。


や、やっぱり慣れないっ・・・。


「んー・・・。昨日よりは下がったな。一応体温計で計っておけ。あとは辛いとことかないか?」


いや、最初から体温計で良かったじゃん!!


無駄にドキドキした気が・・・。


「大丈夫だよ・・・。」


「よし。・・・あのさ、昨日・・・覚えてる?」


昨日?


「何かあったの?俊哉、変なことした?」


「ち、ちげぇよ馬鹿!!覚えてないならいいんだよ。」


「そう・・・。」


何だろう。


気になるなぁ。

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