隣のぼーいふれんどサマ。
「久しぶり。お前は変わってないなぁ・・・相変わらずそそっかしい。」
俊哉はコーヒーカップに口を付け、微笑した。
「そ、そっちは変わったんだね。別人みたい。気がつかなくて当然でしょ。」
「うるせぇな。5年だ。見た目だって、性格だって変わるだろ。」
本当に俊哉は変わった。
昔は羨ましい位だった黒髪も、今は栗色に変わってしまって、顔のパーツも何となく違う気がするし、あたしと同じくらいだった背も伸びていて、声も声変わりしてテノールボイスになっている。
なんといっても一番変わっているのは、その言葉遣いだった。
とても乱雑だ。男子らしいといえば男子らしいのかもしれないが。
あたしの知っている俊哉ではなかった。