star light.
第一章


「拓也?え?聞いてた?」



「……。」




「別れるなら今のうち。早く結論出してくれないとアタシ、拓也のストーカーになるから!」




彼女はケラケラと笑いながらそう言った。




「…なんで笑えんの?」



「は?」



「なんで笑えんだよ…」



俺の肩は震えていた。



「…拓也が泣いてどーすんのよ。泣きたいのはアタシだっつーの。」




俺に肩パンをくらわせた美緒は、顔を真っ赤にしてうつむいた。




「男だろ、彼女泣かせんな…」




それでも俺は何も言えなかった。



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