star light.
第四章
「拓也…お仕事……お疲れっさま。」
「無理しなくていいから、寝てな。」
美緒の2度目の入院生活が始まった。
前回よりもだいぶ苦しそうだった。
全身のむくみが酷く、痛みもあるそうだ。
「腰がね、痛いの。」
美緒は泣きながら訴えた。
腰のマッサージをしてやると、すこし楽そうだった。
「またデートできるかな?」
美緒は悲しそうに聞く。
「できるよ、行きたいところ考えといてね!」
「ん…」
美緒の前では明るく振る舞うことを決めた。
マッサージをしているうちに美緒は寝てしまった。
面会時間も過ぎたので、俺はそのまま帰った。